アメリカのウクライナ
支援の
予算が
議会の
与野党の
対立から
枯渇する
中、バイデン
政権は
既存の
予算からコスト
削減で
資金を
捻出し、3
億ドル
相当の
新たな
軍事支援を
行うことを
決めました。
ただこの支援は
数週間しかもたない
規模で
議会に対し予算案を
早急に
承認するよう
求めています。
アメリカではウクライナに追加の軍事支援を行うための緊急予算案の協議が議会の与野党の対立で難航し、予算が枯渇した状況となっていて、CIA=中央情報局のバーンズ長官は11日、支援が停止している状況が続けばウクライナは多くの領土を失い、「歴史的な大失敗となるだろう」と厳しい見方を示しました。
こうした中、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は12日、記者会見で「ウクライナはわれわれの支援を緊急に必要としている」と述べてウクライナに対して、砲弾など3億ドル、日本円にしておよそ440億円相当の新たな軍事支援を行うと明らかにしました。
サリバン補佐官によりますと、議会の承認が必要な新たな予算ではなく、これまでに決定している兵器調達の予算からコスト削減によって捻出した資金を充てるとしています。
アメリカが新たな支援を決めるのは去年の年末以来、2か月半ぶりで、今回の支援には高機動ロケット砲システム=「ハイマース」に使われるロケット弾などが含まれるということです。
一方、サリバン補佐官は、この支援の規模では数週間しかもたないという認識を示し、議会がウクライナ支援を盛り込んだ予算案を早急に承認する必要があるという考えを改めて強調しました。